真冬の戸倉山登山1

大寒波到来中の2018年2月9日に日帰りで戸倉山登山をしてきました。前日の天気予報で、この日は高気圧の中心が日本の真中に来るという事でしたので、昔使ったアイゼンを準備していました。この山は去年5月末に登っていて、ブログに 戸倉山登山 で載せてありますので併せてご参照ください。今回の目標は冬の雪山の風景です。

下の写真…この日の最低気温は我が家で-10度でした。頂上付近は-15度くらいでしょうか。戸倉山キャンプ場に10時15分到着です。到着直前の日陰の急坂には凍った雪がありましたが、スノータイヤと4WDで何とか通過できました。

下の写真…これはアイゼンといって、登山靴の底に取付けて氷雪の上を滑らずに歩行する用具です。1960年代に購入した「タニ アイゼン」です。それ以前は「門田」の鍛造アイゼンが有名でした。タニ アイゼンはニッケル、クロム、モリブデンの入った特殊鋼の4.5mm板を切り抜き、曲げ加工をして製作されたものです。当時は人気商品でしたが現在は製作されていない貴重品です。でもアウトドア用ウエアの「モンベル」がその技術を引継ぎ、カジタックス アイゼンの名で現在販売しています。いずれ手に入れたいのですが、あと何度冬山に行けるのかな~?

下の写真…アイゼンをしっかり着けて10時35分出発です。最初の登り始めの坂道を上から撮ったものです。約一週間前に平地で20cmほど降った雪が残っています。その間に人が歩いた跡は4~5人くらいでしょうか。少なくともその後をたどっていくだけなので靴だけで行けます。しかし途中急傾斜があるのと、久し振りにアイゼンの感触を味わいたいという事で上記の「タニ アイゼン」をつけて登っていきます。

下の写真…尾根筋にでました。これから所々に急斜面が出てきます。雪の表面は氷になっていないので、アイゼンは気持ちよく刺さり、滑りません。

下の写真…前回のブログ 戸倉山登山 に載せた「馬止の松」まで来ました。画面中央の太い松です。前回はこの松に「馬止の松」という鉄製の看板が樹皮に覆われて木に食い込んでいました。

下の写真…でも今見るとその看板が取り外されていました。良かったですね。馬を繋ぎ止めるならOKですが、「看板止めの松」はいただけない所でした。この取り外しの処置をされた方に、松に変わってお礼を申し上げます。

下の写真…ここのベンチでパンを食べながら一休みしていたところ、この周りに一羽の小鳥が飛び回っています。カメラで追いかけ撮れた写真です。この鳥は「コルリ」と思いますがどうでしょうか?…訂正2021年7月9日 コルリは夏鳥ですのでコルリではありません。そして横腹に黄色の羽毛はありません。この鳥はルリビタキです。訂正並びにお詫びを申し上げます。

下の写真…5合目くらいの林の中です。葉がないので見通しが良いですね

下の写真…6合目付近の見晴らし台まで来ました。今まで樹間にちらちら見えていた中央アルプスの南部がハッキリと見えます。

下の写真…12時55分、戸倉山山頂1681m(西峰)に到着です。2時間20分かかりました。夏は1時間半くらいでしたので、雪山はやはり時間がかかります。

下の写真…中央アルプスの全貌です。期待通りの好天で良かったです。昔若い頃はここに見えている山は全部登りました。中学1年生から始まった私の登山の原点の山々です。

下の写真…中央アルプスの主要部です。画面ほぼ中央の三角山が宝剣岳2931m、その右隣が伊那前岳2883m、更に右の丸い雪山が木曽駒ケ岳2956m(中ア最高峰)です。画面左端にちょこっと顔を出している山は三沢岳(さんのさわだけ)2846mです。この山は縦走路から少し離れていますが、高山植物が多い山です。

下の写真…ここがロープウェイの終点の千畳敷カールです。駅舎も中央左に見えます。

下の写真…画面中央左の丸い雪山が木曽駒ケ岳です。画面右の稜線からすぐ下の凹んだ所は農が池カールで、昔は黒百合の群生地でした。今はどうなっているのかな~?

下の写真…中央アルプス南部です。画面右端は東川岳2671m、その左の大きな山は空木岳2863m、その稜線を左に行き小さなピークが赤梛岳(あかなぎだけ)2798m、そして左端にちょこっと見えるのが南駒ケ岳2841mです。ここら辺は夏場でもほとんど人が入りません。

下の写真…目を北に転ずると、大きな山容の乗鞍岳3026mです。

下の写真…更に北には穂高連峰(最高峰 奥穂高岳3190m)も見えます。また右の木の梢に重なって槍ヶ岳3180mの黒い槍先が辛うじて見えます。

次回は東側に見える南アルプスの山々を見ていきます。

2018年4月14日 記  カメラ SONY  RX10Ⅲ

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タイに仕事で10数年滞在していました。日曜日はゴルフをしていましたが、ある時花の綺麗さとカラフルな鳥の美しさに気付いてしまいました。  それからはカメラをバッグに入れてゴルフです。あるゴルフ場では「写真撮りの日本人」で有名になってしまいました。(あ、ゴルフ場には迷惑をかけておりません。)それらの写真をメインに日本での写真も織り交ぜて見ていただければ幸いです。 また、異郷の地で日本を思いつつ自作した歌を風景の動画とともにご紹介していきたいと思っています。